2011新人職員インタビュー 恵比須 愛加さん(特養カメリア)


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恵比須愛加(えびす・あいか)さんは、特別養護老人ホームカメリアの4-4ユニットに配属されました。修士課程を修了しての入職です。

今回の入職にいたったいちばんの決め手は何でしょうか?また数ある社会福祉法人や介護系の企業の中で、なぜカメリア会で仕事をされることを選んだのでしょうか?
介護職は私が学んできた福祉心理学を直接的にも間接的にも活かしていける職種であると感じました。その上でカメリア会が展開している事業形態は、特別養護老人ホーム、ショートステイ、グループホーム、デイサービス等、多様なニーズに対応しており、私が貢献できる領域が必ずあると感じました。


小さいことに思い描いた夢や好きだったことなどを教えてください。
小さい頃は通訳のお仕事にあこがれていました。外国語を話す人と一切コミュニケーションが取ることができないくやしさのせいもあったのかもしれません。いまだに外国映画や外国の歌を鑑賞することが大好きです。


また、今の仕事につながっていると思う「過去の経験」は何ですか?
祖父が病気で入院後、介護を必要とする状態になり、親が親を介護する状況をこの目で見ました。元気に働き、自分を育ててくれた人を介護する辛さ、むなしさに耐える母の姿を見て、今私が選んだこの仕事の必要性というのをはじめて実感した出来事でした。


幼少期からこれまでの間にいちばん印象に残っている出来事はどんなことですか?
2011年3月11日の大震災です。


上記の印象に残ったことが「現在の考え方」や「生きる姿勢」にどのような影響を与えたと考えますか?
ふだん私がいかに無駄の多い生活をしていたか、いかに緊急時の備えの甘い環境にいたかを認識するきっかけとなりました。人と助け合い、つながりのきずなをとても意識することができるようになったと思います。


仕事をする上で心がけようとしていること、仕事を通して叶えたい夢はどのようなものですか?
とにかくお客様に安心して日々の生活を送っていただくことです。人のために何が必要か、どのような対応が考えられるのか、経験を積んで、いつか同じ介護の道を目指す人々に自分の知識を還元できるほどの存在になりたいです。


長所、アピールポイントを教えてください。
人が何を考え、行動を起こすのかについて興味があり、大学では心理学を専攻しました。行動の意味、喜びの意味、苦しみの意味を考えようとする姿勢が自然と身についたように思います。


あなたの関わりによって、お客様にはどのようになっていただきたいですか?
お客様が何を望んでいるかをできる限り理解することで適切にニーズに応えていきたいです。苦しんでいる状況からいかに喜びに向かえる、喜びの状態をいかに持続させられるか、現状に満足することなく、お客様の笑顔を引き出すために常に考え、前進していきたいです。


2週間の研修を終えて実際の所属部署に配属されました。配属されて数日経過しての印象はどうですか?
研修で頭に叩き込んだ「笑顔・あいさつ・アイコンタクト」を実践しただけですでにお客様の笑顔を見ることができ、本当に大切なことなのだと改めて実感しています。少しずつ一部ではありますが、ユニットケアの流れを体感し、理解することができました。業務の流れを理解しテキパキと動けるようになるにはまだまだ時間がかかるので一日一日を大切にし、しっかり学んで吸収していきたいです。


さいごにひとこと
私は、社会福祉主事任用だけで相談員を希望し、介護職内定をいただきましたが、この現場で体験することは貴重な経験であることに間違いなく、福祉の領域で働く身としていちばん大切なことをこの職場で学んでいけると確信しています。どうぞこれからもよろしくお願いします。

恵比寿さんは石巻出身。自身も被災者となり4月の入職式に間に合うかどうか心配しました。なんとか入職式、研修には間に合い仕事についていただきました。東日本大震災という強烈な体験の中で、自身が被災した立場としての学びはきっと多いことでしょう。これからの職業人として被災者としての経験はきっと人生の糧、教訓になることでしょう。がんばってください。