8月11日(水)特別養護老人ホーム「カメリア」(東京都江東区・社会福祉法人カメリア会)にて行われた第12回 カメリア・カレッジについてご報告します。この日の参加者は10名。
今回のゲスト・スピーカーのイネス・アゼーニャ(Ines Azenha)氏は1983年生まれ、ポルトガル・リスボン出身の理学療法士。現在、国際医療福祉大学大学院(栃木県大田原市)修士課程在学中で理学療法を専攻されています。
写真中央がイネス氏、写真右が通訳を務めた高橋リチャード氏(東京大学学院在学中)
そんなイネスさんにポルトガルの国や文化、医療福祉システムなどについて写真や音楽を交えて語っていただきました。
ポルトガルはヨーロッパの一番西にあり、国土面積は約9万2000km2でスイスとほぼ同じ大きさ。日本の国土面積37.8万km2と比較すれば約4分の1になります。
日本で一番有名なポルトガル人と言えば、カトリック宣教師ではじめて日本にキリスト教を布教しに来たフランシスコ・ザビエル。
またポルトガル語の一部は身近な日本語として私たちに馴染みのものになっています。
日本語になっているポルトガル語としては「パン」「カルタ」「ボタン」などが有名ですが、「コンペイトー」さらには「テンプラ」も同じ部類に入ります。
ポルトガルの教育制度や医療福祉制度
イネスさんからはポルトガルの教育制度や医療福祉制度などの紹介がありました。
医療に関しては、日本と同じく国民皆保険をとっているそうです。興味深いことに、ポルトガルにおける介護サービスは、地域の協会がサービス提供を行っているそうです。
カトリック教徒が90%を占める国ならでは、なのかもしれません。
また、そうした教会の取り組みは国からの助成金などでサポートしているそうです。
首都リスボンや、ポルトワインで有名なポルト、リゾート地として有名なアルガルブなど見所となる観光地の紹介もありました。
イネスさんのお話の後、参加者の間から質問が次々と出て、活発な会となりました。
「日本人の印象はどのようなものですか」というある参加者からの質問にイネスさんは「いつもなにか目的も持って取り組んでいる人々だという印象が強い」と応えていました。あなたはどう思いますか?