これはいったいなんでしょうか?
7月14日(水)特別養護老人ホーム「カメリア」(東京都江東区・社会福祉法人カメリア会)にて行われた第11回 カメリア・カレッジについてご報告します。この日の参加者は10名。
これはチャイムトーンと呼ばれる楽器です。一つ一つのチャイムトーンに音階がわりふってあり、複数のチャイムトーンを使ってメロディを奏でることができます。
リリムジカ代表取締役 柴田 萌氏
今回のゲスト講師は株式会社リリムジカ代表取締役 柴田 萌氏。テーマは以下。
実践・音楽療法 「私は今うちわで扇いでるから楽器なんていらないわよ」が「あら、これいい音ね!」にかわる瞬間
音楽療法との出会い
大学時代に小2の自閉症の男の子と楽器を通じてコミュニケーションをとることができたことが柴田氏が本格的に音楽療法に取り組むきっかけとなったそうです。
「あら、いつの間にか」を仕掛ける
認知症の方も、昔の歌を聞けば、歌だけでなく、当時のことを思い出すことができます。柴田氏いわく音楽療法士の仕事は、”あら、いつの間にか”を仕掛けること。
認知症の方と歌える歌を流したり、一緒に歌うときのコツを紹介していただいたりと、参加者の作業療法士の方や音楽療法士の方が現場に持ち帰れる実践的な内容をご紹介いただきました。
・「私、音痴だから」とおっしゃる方と歌う方法
・耳の遠い方と歌う方法
・視力の悪い方と歌う方法
いつの間にか、まわりの人と一緒に楽しく歌っていた!という感じに無理なく、自然に誘導していく上でのさまざまな苦労や工夫について語ってくれました。
即席のトーンチャイム演奏会
トーンチャイムという楽器は手軽に誰でもみんなで音楽を楽しめるように工夫された楽器だそうです。振るだけできれいなやわらかい音が出る楽器です。ハンドベルをより手軽に誰にでも楽しめるようにしたものだそうです。
最後に、柴田講師の指揮の下、参加者の皆さんでトーンチャイムを使って「夏の思い出」を演奏。参加者の皆さんからは「どきどきしたけれど、楽しかった」という声が聞かれました。
体験型のレクチャーで、講義後の参加者同士の意見交換も活発に行われ、参加者同士で話も大いに弾みました!