第1回 カメリア・カレッジ(1) はじめに


「ヘルスケア・デザイン・レポート」特別記者・池田朝子です。3月10日(木)にカメリアのコミュニティ・カフェ内で開催されたカメリア・カレッジをレポートします。

私は医療も福祉も素人の一般人です。母と父ががん患者で、父は食道がんとなり、母と一緒に末期は自宅で介護をし、2年前に自宅で看取りました。前回カメリアを施設訪問し、80歳の母は今後どういう環境で過ごすのがいいのか、施設というものに全く知識がない中で、色々と教えていただきました。

form>今回は、勉強会も兼ね、素晴らしく完成したカメリアへ1歩入った瞬間、母も私も江東区へ引越しし、順番で予約お願いします!と思うほどでした。他と比べたことはない私ですが、こんなホテルのような老人施設があるのなら老いても希望が持てると感激しました。

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ここは、日頃、利用者の方やご家族の方、ご近所の皆様も自由に活用できるのです。ヘルシーな野菜サンドとコーヒー&紅茶(学校帰り、仕事帰りの参加者には、こういう思いやりが嬉しいのです)をいただきながら、湖山代表のお話を伺いました。

この施設がどれほどの思い入れと、個人資産も全て投じ、江東区の施工業者さんの大幅な価格のご理解の結果完成したかを知りました(天井を低くしてコストダウンしようとしたところ、希望通り3メートルののびのび空間に完成!)。使用者の皆様のための理想を追求した、湖山代表25年間の福祉事業全ての結集の証明なのだと。江東区にお住まいの皆様が本当にうらやましくなりました。

ともあれ、出来上がった館内を見学させて頂き、傍観者から1歩進んで、80歳の母の今後、私の未来の生活像をイメージすることにしました。

<続く>

(池田朝子・ヘルスケア・デザイン・レポート特別記者)

池田朝子(いけだ・あさこ)プロフィール

form>婦人画報社にてファッション誌の編集者・ライターを経て、現在は、シニア産業カウンセラー、カラー心理カウンセラー。色と会話で元気が出る相談活動を展開中。食道がん末期のお父様を介護。昨年自宅で看取る経験を通し、医療福祉を家族が知ることの大切さを知る。その思いを胸に現在、大学院で医療福祉について学びを深めている。本ウェブマガジン「ヘルスケア・デザイン・レポート」特別記者。